部屋探しには物件が多く出る時期がおすすめ
物件探しは年間を通じて行うことができますが、やはりよい物件を見つけるためには多くの空き室情報が出る時期がおすすめです。
オフシーズンである10~12月くらいに出回っている空き室というのはいわば「人気がなくて人が入らなかった物件」ということになります。
残り物には福があると言いますので売れ残り物件であってもかなりお得な掘り出し物もあるにはあるのですが、やはり人気の高い駅前周辺の優良物件を見つけることは難しいでしょう。
そうした人気エリアの物件が一気に放出されるのが春先の進学や転勤が決まる時期です。
年間の引越し件数のうち3割~半数近くがこの春先に集中するというデータもあり、物件に関する情報誌も一気に分厚くなります。
ただし情報が出始めてから探し始めるとなると早い者勝ちになってしまうため、人気のあるところはすぐに取られてしまいます。
そこでおすすめをしておきたいのが不動産会社への登録や予約で、あらかじめ申込みをしておくことにより、その不動産会社に空き室情報が入ってきた時点ですぐに連絡をもらうことができます。
近くに大学や専門学校などがある学園都市においてはさらにこの春先の入れ替わりサイクルが激しいので、1~2月の早い時期からもよりの不動産会社を訪れ、出る予定のある住宅はないか探してもらうとよいでしょう。
なおインターネットに掲載されている物件情報は、レインズという不動産流通標準情報システムを元に作られるものです。
取扱不動産会社はまず自社で空き室の情報を把握した上で掲載するかどうかを決めるため、営業マンに直接依頼した方が早くお得な情報を集めることができます。
9月も部屋探しの小さな穴場です
1~3月の集中期ほどではありませんが、9月も物件情報が放出されやすい時期です。
これは会社の異動が9月に行われることが多いためであり、一人暮らし用の物件は注目です。
繁忙期の物件数が多い時期もよいのですが、駅前や人気エリアのように絶対に入りたい場所があるというわけでなければあえてシーズンオフを狙うという方法もあります。
閑散期となる4~5月や7~8月は、不動産オーナーにとってはできるだけ人に来てもらいたい時期となります。
この時期に空き室のままになっている物件は完全に家賃収入がゼロになってしまいますので、少しでも収入を確保するため通常よりも家賃を低めに設定するということもよくあります。
あからさまに家賃を下げるようなことはなくても、入居前の家賃交渉に応じてもらえる可能性が高くなるのでダメ元で交渉金額を提示してみるのもよい方法と言えます。
期間限定で入居時に金額がかからない「フリーレント」といった方式も見られる時期なので、マメに情報をチェックしてみてください。