収入に対しての家賃の相場とは
一人暮らしをする時のお金の計算方法として常識的に言われるのが「収入の1/3くらいの賃料の物件が最適」ということです。
ただしこれはあくまでも一般論であって、それぞれの仕事の環境や生活にかかるコストによっては多少オーバーしても問題はないというのがここ最近の新しい常識です。
以前までの「収入の1/3説」というのは総収入ではなく、あくまでも手取りとしてすぐに使える収入部分のみで計算をします。
会社員の総収入の場合、年間ではボーナスなどがつくので金額の計算が代わりますが、ボーナス分を含めないあくまでも月額収入をベースに計算をするというところもポイントです。
これは家賃にボーナス払いはなく、不足分をまとめて支払うというシステムではないからです。
収入の1/3というのはそのくらいまでなら毎月の生活を無理なく行っていけるというざっくりとした計算によって成り立っています。
しかし1/3で計算をしたときにはかなり安い家賃のところにしか入ることができず、都内中心部に通勤をするため毎日郊外のアパートまで長い距離を移動しなければいけないということもあります。
家賃は割安になっても職場に近い家賃の物件に入ることで交通費を削減し移動時間が少なくて済むことから多少金額がオーバーしても問題なく生活ができたりします。
1/3の金額というのはあくまでも目安としてとらえ、絶対にそれ以下でなくてはいけないという先入観だけで部屋選びをしないようにしましょう。
問題は初期費用の高さ
ただしあえて高い家賃の家に入る場合に注意しておきたいのが初期費用です。
新たに賃貸物件に入居する場合には、敷金に礼金、不動産会社への手数料と最初の1ヶ月分の家賃を払い込むことになるのが一般的です。
これらは全て家賃ベースで計算をされることになるので、仮に敷金2ヶ月、礼金1ヶ月の物件では合計家賃の5ヶ月分を最初に支払う必要があります。
これは家賃7万円の物件で35万円、10万円の物件ならば50万円となるので相当な出費です。
初期費用が用意できないために引越しができないという人もいるため、ここ最近では分割で支払いをしてもよいところも出てきていますが、絶対数は決して多くはありません。
さらにそれらの金額に加え、物件によっては鍵の交換料、ハウスクリーニング代金、火災保険料、管理費、駐車場代といったものがかかることもあります。
引越しを考える場合には家賃だけに注目をするのではなく、それぞれの契約にかかる費用全般も比較するようにしてみましょう。
同じような物件でも「礼金なし」であったり管理費がなかったりといったような違いがあります。
物件の内見に行ったら担当者に最初に必要になる費用を計算してもらってください。