目当ての部屋が決まったら内見を申し込む
賃貸物件選びの流れは、物件情報検索、絞込、取扱不動産会社への連絡という順番になります。
このとき情報だけで入りたい物件を限定させるのではなく、いくつか候補となる物件情報を決めてから連絡をするようにしましょう。
これは人気物件はすぐに他の人が予約をしてしまうということと、写真や条件だけではその物件の良し悪しを判断することができないというのが理由です。
不動産に関するトラブル事例として近年多く相談されていることとして「おとり物件」というものがあります。
「おとり物件」とは周辺と比較して著しく条件のよい物件を大々的に広告に使用することによって誘客をし、実際には別の物件を売りつけるという方法です。
検索をして「この条件ならOK」と思って不動産会社に行ってみたら、あれこれ説明されて結局全く別の物件を見にいくことになったという事例はかなり多くあります。
そこまで極端でなくとも写真や文章による説明では実際の物件の良し悪しを判断することはできませんので、複数の候補を考えてから出かけるようにしてください。
インターネット検索ではいまひとつピンと来る物件がないという場合には、「2階以上」「バス・トイレ別」「駅から徒歩5分以内」といった譲れない条件を決めて相談すれば、その場でおすすめを教えてもらうこともできます。
内見では部屋の中だけでなく周辺環境にも注目
部屋を複数見て回る時には、できるだけ悪天候の日の方がよいとされています。
これは晴れて環境のよい日に行くとどうしてもその物件のよい部分のみが目に入ってしまうので、判断を誤りやすくなるためです。
夜間や雨の日の場合、室内の湿気や日当たりといった様子がよくわかるので、実際に住む場合を想定した品定めを冷静に行うことができます。
可能であれば昼間と夜の両方訪れ、周辺の環境がどのように変化をするかということも調べておきたいところです。
室内でチェックしておきたいポイントとしては「広さの体感」「間取り・ドアの位置」「窓の向き・日当たり」「コンセント」といったことがあります。
同じ6畳の部屋であっても、微妙な形状や天井までの高さによりかなり室内の印象は変化します。
またそれぞれの部屋に収納があるかや、部屋と部屋を移動するときに邪魔になるドアや段差がないかというところも見ておきたいポイントです。
1~2階の低層階に住む場合には、玄関扉やベランダに死角がないかや、夜間の人通りや街灯の明るさ、騒音の程度といったものも確認しておいてもらいたいです。
もし部屋に破損や汚れが合った場合には、相談をすると入居前までに大家さんが修繕をしてくれることもあります。